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【現場監督】未経験者・若手社員向け研修の4つのポイントとは | 建設業界

建設業界の中で、近年非常に人気の高い職種である現場監督。人手不足の建設業界にとって、若手現場監督者の需要は高く、新入社員や現場監督未経験者を採用する企業も少なくはないでしょう。
しかし、現場監督とは様々な工程を取りまとめる知識と、どんな問題にも的確に対応できる判断力が必要となる職種であり、現場経験が少ない若手社員や未経験者が一人前になるためには、段階を踏んで教育する必要があります。
その教育の第一歩として重要なのが、「研修」です。この研修を有意義なものにすることで、未経験者や若手社員の今後の成長が決まると言っても過言ではありません。しかし、その重要な研修を「どのような内容にすれば良いのかわからない」という悩みを抱えた教育者の方も少なくはないでしょう。
そこで当記事では、未経験者や若手社員向けの研修内容や研修時に気をつけるべき4つのポイントをご紹介いたします。この記事を最後まで読むことで、研修の構成や重要点を押さえることができるようになります。

まず、入社当初の気持ちを思い出す

研修内容を考える前に、まずは自分が初めて現場に立ったときのことを思い出しましょう。多くの方は「楽しそう」「面白そう」というポジティブな気持ちより、「未経験だけど大丈夫かな・・・」「休みは取れるのかな・・・」といったネガティブな気持ちの方が大きかったはずです。
おそらく皆さんの部下も「自分が現場で役に立つかどうか」というような不安な気持ちを抱いているのではないでしょうか。だからこそ、自分が若手社員時代に先輩社員に言われて嬉しかったことや、逆に心配になってしまったことなどを書き出すようにし、言われて嬉しかったことに関しては、部下の性格を見極めて、効果的だと判断した場合はアドバイスとして伝えるようにしましょう。ただ、自分が言われて嬉しかったことが、相手も同じ感情を抱くとは限らないため注意が必要です。
まずは、自分が同じ立場のときの気持ちを振り返り、未経験者や若手社員の目線を合わせることが大切です。

未経験者や若手社員向けの研修の内容とは

未経験者や若手社員向けの研修に関しては、下記のような内容にすると良いでしょう。

  • 現場の基本や現場で若手がすべきことを指導
  • 現場でよく使用する資材の名前を紹介
  • 実際の現場経験談を説明
  • 現場の基本や現場で若手社員がすべきことを指導

    まず、一日の現場の流れと本来やらなくてはならない業務内容を教えましょう。現場では一日の大まかな動きが決まっていることがほとんどです。その中でも特に気をつけなければならないポイントをピックアップ。例えば、現場を常にきれいに保つことや、各社で定められている禁止事項に関する教育など。その際に、なぜそれをしなければいけないのかという理由を伝えることも忘れないようにしましょう。「現場をきれいに保ちましょう」という結果を伝えるのではなく、「現場が散らかっていると足元に危険がおよび、怪我をするリスクが増えるため」という理由を伝えることで、現場をイメージさせながら研修を行うことができます。
    また、併せて未経験者や若手社員でもできる仕事を教えるようにしましょう。例えば、新規の現場に入る職人を管理する「新規入場」や、資材や産廃物を搬出する「搬出入」などは、施工知識が少なくても任せることができる仕事です。このような未経験者や若手社員ができる仕事を事前に教え、現場入場と同時に、自発的に行動させるように教育しましょう。

    現場でよく使用する資材の名前を紹介

    次に、どの現場でも使用する資材の名前を写真と共に紹介しましょう。 例えば、ブルーシート・ノンポリシート・マスカー・マスキングテープ・養生テープなどの養生材は、どの現場でも使用するものです。また、カラーコーンやトラバーなどの区画を囲う道具も知っておくと良いでしょう。その際に重要なのは、あまり多くのアイテムを紹介しないことです。建設材料などの専門用語は現場に入ってからでも遅くはありません。養生材や安全管理に使用する道具だけに絞ることで、知識の少ない未経験者や若手社員の混乱を防ぐことができます。

    実際の現場経験談を説明

    「現場はどういった問題が起きるのか」「現場でこんな面白いことがあった」など、実際の現場の様子を伝えましょう。この内容は、未経験者や若手社員と年齢が近い先輩社員に任せることをお勧めします。自分とあまり歳が変わらない先輩社員から失敗談や成功談を聞くことで、受講者も想像がしやすくなるためです。
    この際の注意点は、あまりマイナスなことばかりを伝えないようにすることです。前項で記載した通り、未経験者や若手社員は既にネガティブな気持ちを抱いている可能性があるため、不安を煽るような発言は避ける必要があります。
    また、教育担当者以外の人が話す際は、事前に内容の打ち合わせを忘れないようにしましょう。

    未経験者や若手社員向けの研修の4つのポイントとは

    未経験者や若手社員向けの研修のポイントは下記の4点です。

    専門用語は少なめに

    研修時は出来るだけ専門用語を使わずに説明するようにしましょう。専門用語を使う場合は必ず言葉の説明を加える必要があります。
    受講者は現場に入ると、毎日たくさんの専門用語を聞くことになります。現場に入り実物を見ながら勉強した方が早く覚えることができ効率が良いため、研修中は受講者が混乱しないように、出来るだけ専門用語は少なくするように心がけましょう。

    建設業界のイメージアップにつなげる

    建設業界は、たくさんの人の力を掛け合わせて一つのモノを創り上げる仕事です。何もないところから何かが出来上がる楽しさや、完成したときの誇らしさなどを伝えるようにしましょう。未経験者や若手社員は、現場に入ると目の前のことで毎日頭がいっぱいになってしまいます。現場に入る前にゴールしたときのイメージを持たせることで、先を考えながら行動する人材を育成することにつながるでしょう。

    つらい、厳しいを無くすのではなく理由を伝える

    現場監督という仕事は、ハードでつらいというネガティブなイメージが先行していることが多く、未経験者や若手社員からすると不安は尽きません。決して楽な仕事ではありませんが、現場監督という仕事が大変であることには必ず理由があります。なぜ大変なのかという理由を伝え、事前に理解を求めることが重要です。現場を円滑に進めるためのコツなども併せて伝えると良いでしょう。

    建設業界の現状をしっかり理解させる

    建設業界は現在人手不足であり、未経験者や若手社員も非常に重要な存在です。「若手だから」「未経験だから」と消極的になるのではなく、未経験者・若手社員だからこそ積極的に質問し、行動するように指導しましょう。
    また、建設業界は経験と知識が重要であり、一つの現場で多くのことを吸収できる人材が活躍する業界です。一人一人に「現場監督者」としての自覚を持たせることで、少しでも早く一人前の現場監督者に育てることができるでしょう。

    まとめ

    研修の内容は、現場監督者としての意識を持つきっかけになるような内容にしなければいけません。しかし、ネガティブなイメージが先行してしまっているため、現場に入る前に構えてしまう人も少なくはないのが現状です。
    上記の4つのポイントを押さえながら、未経験者や若手社員の不安を取り除き前向きな思考に変えるような研修を行うことで、現場が円滑に進むようになるでしょう。


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