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【現場監督 育成方法】未経験者・若手社員向けの教育における3つのゴール | 建設業界

現場監督者が不足している建設業界にとって、未経験者や若手社員という人材は重要な存在です。若手現場監督者がいることで現場が活気付くこともあり、若手現場監督者だからこそできる現場もたくさんあります。とはいえ、マネージャークラスの方にとっては、「若手現場監督者を教育する」という重要なミッションを背負うことになります。
数多くの職人を束ね現場が円滑に進むように調整し、発生した問題に対して柔軟に対応するためには、数多くの知識と実務経験が必要になりますが、未経験者や若手社員は知識や経験が乏しく危険予知が難しいため、現場で問題が発生することも多いはずです。だからこそ、若手現場監督者が最善を尽くせるように教育することが重要なのです。
しかし、若手現場監督者を教育する先輩の中には「どんな教育をしたら良いかわからない」と頭を抱える方も多いのではないしょうか。当記事では、未経験者や若手社員向けの教育内容や教育における3つのゴールをご紹介いたします。この記事を最後まで読むことで、若手育成におけるゴールが明確になり、指導方法を決定する材料を得ることができるでしょう。

若手現場監督者の特徴とは?

教育のゴールを決定する前にまず、若手現場監督者の特徴を押さえておきましょう。必ずしも当てはまるとは限りませんが、下記のような課題を抱えている人が多いと言えます。

  • 知識が少ないため、一人で判断して行動することが難しい
  • 自分が何をすべきか、仕事の本質を分かっていない
  • 過酷な現場を経験していない人が多く、現場の大変さを理解できていない
  • ベテラン社員との決定的な違いは「実際の経験の差」です。どんなに勉強したとはいえ、若手現場監督者は実際の現場経験が少ないため、自分で判断して行動できない場合が多くあります。だからこそ、教育者側が的確な指示を出して、若手現場監督者を行動させることが重要です。
    また、工程・品質・安全など多方面から管理しなければいけません。そのため、どれか一つでも欠けると現場全体が上手く回らないということを教える必要があります。現場経験の浅い若手現場監督者は「工程管理」が甘くなる可能性高く、「今日出来ないのであれば明日でいいや」という発想になる傾向があります。そのような考えから工程が噛み合わなくなることがあるため、教育者側の細かい管理が必要です。

    現場に入る前に次のような教育をすることで意識が変わり、素早く状況判断ができ、率先して行動できる人材になるでしょう。

    若手現場監督者を教育する前にやるべきこと・教育すること

    教育前にやるべきこと

  • 安全管理事項をまとめたガイドブックの作成
  • 現場内のルールや決まり事をまとめた資料の準備

  • まずは、施工における禁止事項や注意事項を若手現場監督者が把握できる資料を準備しましょう。施工中の危険・禁止作業やその他の安全管理事項を出来るだけ分かりやすい言葉で説明することが大切です。
    また、現場の開始・終了時間などの作業条件や搬出入ルートなどをまとめた資料を準備しましょう。重要な箇所は赤で記入するなど、資料の見やすさを意識し作成することで、経験の浅い若手現場監督者でも混乱することなく重要な情報を得ることができます。

    現場入場前に教育すること

    教育内容は、下記の3点を盛り込むことを心がけましょう。

  • 安全管理事項の説明
  • 現場入場方法や現場ルールの説明
  • 報・連・相の徹底
  • まずは、各会社が定める安全管理事項の説明です。現場で最も重要な管理項目は「安全管理」であり、安全管理を怠ると職人や現場監督者の命に関わる可能性があるということを伝えましょう。現場には多くの危険が潜んでいるということを併せて教えることで、若手現場監督者の気を引き締めることにもつながります。
    また、現場ルールを説明し、入場までに暗記するように指導しましょう。質問された際に資料を見ている暇がない場合もあるはずです。作業条件だけではなく、トイレや喫煙所の位置なども正確に答えられるように指導すると良いでしょう。
    そして、最後は報・連・相の徹底です。経験がないうちに自分で判断をしてしまうと、取り返しのつかない問題になる場合があります。自分で勝手に判断しないことを約束させることが重要です。

    未経験者・若手社員向けの教育のゴールとは?

    未経験者や若手社員を育てるためには、一定の時間が必要になります。だからこそ、教育者は以下のようなゴールを意識し指導するようにしましょう。

    現場によって目指すゴールが違うことを認識させる

    似たような現場でも、そこでどのような業務をするかによって得られる知識・経験・スキルは変わってきます。1つ目の現場で学んだことが2つ目の現場では全く使えないということも少なくありません。教育する際にはそういった建設現場ならではの事もしっかりと伝える必要があります。
    現場によって新人ができることにバラつきがあり、任せられる仕事にも差が出てきてしまうのは仕方のないことであり、新人に対して求めるレベルや業務量も現場によってバラバラです。現場が変わることで今まで自分が学んできたことが無駄だと勘違いしてしまい、悪い意味でリセットしてしまうこともあります。そのため、「自分が今できること」と「現場で求められていること」の差をしっかりと考えられ、その差を埋めるために「何をしなければいけないのか」を理解しなければなりません。
    未経験者・若手社員向けの教育の一つ目のゴールは、これらのことを理解させることです。理解することができれば、自ずと目標設定や仕事に対し積極的な姿勢に変わっていきます。

    能動的に学習を継続するマインドセットを身に着けさせる

    建設業界は覚えることがたくさんある業界であり、教えてもらったことだけを行う状態では成長に時間がかかってしまいます。だからこそ自分から率先して吸収し、学んだことを実践していく人材になるように指導しましょう。

    自分の成長を実感してもらう

    たくさんのことを学ぶ日々が続くため、若手現場監督者にとって自分の成長を感じる機会は、あまり多くはないはずです。そこで、施工中や竣工後に振り返りのミーティングを行い、主観的な目線で出来るようになったことを話す機会を作りましょう。その際に、教育者側から客観的に見て感じた成長点も伝えることで若手現場監督者の成長を振り返ることができ、次への改善点も見えてくるようになります。

    まとめ

    未経験者や若手社員向けの教育のゴールは、自発的に行動できる人材に育成することです。そのためには、たくさんの仕事内容のうちまず一つの内容をこなせるよう教育し、若手現場監督者に自信を付けさせることが大切になります。
    現場監督は知識と経験が重要な仕事であるため、焦りは禁物です。その人のペースに合わせ、まずは土台作りを行うようにすると良いでしょう。


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