未経験から現場監督(施工管理)を目指す!必要なスキルや資格は?
国家的ビッグイベントを背景に好況に沸く建設業界。そのいっぽうで、全体的な高齢化が問題となっており、若い人材の挑戦が渇望されています。そのような状況ですから、もちろん未経験でも施工管理を行う現場監督の仕事を目指すことは可能です。
ただ、いくつか知っておくべき、押さえておくべき事柄がありますので、ここでこっそり(?)お教えしたいと思います。
現場監督の仕事とは
現場監督というと、各種建設現場工事で働く人たちを取りまとめるという役割が容易に想像できますが、実際はそれに加え、工事計画の策定や予算の管理などの施工管理業務、場合によっては担当省庁への申請業務を行うこともあるなど、業務の約半分をデスクワークが占めています。
現場監督に向いているタイプは?
年齢、ポジション、経験、性格…それぞれ異なる人材が集い、ゴールに向かって作業を進めていくのが建設工事の現場です。それらを取りまとめ、時には作業や安全に関する指導をするということは、言葉で言うほど簡単なことではありません。伝えなくてはならないことをしっかり伝えられる能力が必要なのはいうまでもないことですが、それに加え相手の心に深く入り込めるような広い意味でのコミュニケーションスキルが必要な仕事だと言えそうです。
特に若いうちは、年上の先輩方を監督するという局面が多くなりますので、いわゆるリーダータイプはもちろん、学校などで先輩と上手にコミュニケーションをとれてきたような方だと、現場監督としてスムーズに活躍できるでしょう。デスクワークが多い施工管理の中では、現場の作業とは異なる関連法規や予算管理に関する知識も求められますので、それらを含めて建設業界の仕事の全体像を理解していきたいというような知的好奇心にあふれた方、ゆくゆくは管理職へとキャリアアップしたいという方などが向いていると言えそうです。
どうすればなれるのか
建設業界の人手不足を背景に、中途採用であっても、現場監督に未経験から挑戦できるケースが増えています。中小の建設会社はもちろん、大手ゼネコンでもそのようなケースは珍しくありませんので、定期的に求人サイトをチェックし、これはという求人を見つけたら積極的に応募をしてみるのがいいでしょう。
有利なスキルや資格は?
これまで述べてきたように、施工管理を行う現場監督は未経験から挑戦できる仕事です。しかし、就職・転職に有利なスキルや資格は存在します。まず、建設工事の実務経験があれば「現場が分かる」人材として重宝されますし、現場で活躍する職人さんたちとのコミュニケーションもいっそうスムーズになるでしょう。特に電気工事や設備工事には、それぞれ専門的な資格がありますので、それらを保有している方なら企業からも歓迎されるはずです。
また現場監督として施工管理を行い、その後も継続的にキャリアアップして行きたい方なら、国家資格である施工管理技士の取得に挑戦することをおススメします。この資格の受験には学歴・専攻に応じて異なる実務経験が必要になりますが、1級と2級があり、上級資格を取得することでより上位の業務を担当できるようになります。
施工管理技士には、「建築」「電気」「管工事」「土木」「電気通信」「造園」のそれぞれ専門性が異なる6分野(種類)がありますので、就職に際しても、自分が将来的にどの分野で活躍したいかをイメージしながら企業選びをするのがいいでしょう。