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J-CTECコラム

現場監督(施工管理)に向いている人、向いていない人とは?

建設現場で工事に従事する人々を取りまとめ、施工管理の立場で工程・予算・安全・品質・環境のいわゆる「5大管理」を担うのが現場監督の仕事です。ここでは、その仕事の「向き・不向き」について考えることから、現場監理の重要性について今一度考えてみたいと思います。


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自ら一歩を踏み出そう!

現場監督は、基本的には自ら現場で作業を行うことはありません。人にしてもらう/やってもらうことが、その仕事の本分です。ご存知のように建設業界の各現場では、年齢・経験・立場も異なるさまざまな人が一緒になって働いています。若いうちから現場監督として業務を行うのであれば、周囲のほとんどは経験・年齢いずれも上ということが多いでしょう。気軽に声をかけるのをためらってしまうような強面の職人さんだって、いるかもしれません。

でも、現場監督としてはそこで足踏みをするわけにはいきません。工事が工程通りに進むために、事故なく安全・各自に進むためには、現場監督がコントロール役を担わなくてはいけないからです。ですから、現場に足を踏み入れるのを躊躇するような方は、現場監督に向いていないということになってしまうのかもしれません。

でもご安心ください。一見強面の先輩方だって、数多くの業界経験を重ね、現場監督の仕事がどういうものか理解をしています。誰だって、自らの胸に飛び込んでくれる若者の面倒は見たくなるもの。あなたが思い切ってノックすれば、皆さんきっと喜んで心のドアを開いてくれるはずですよ。また、自分で意識しなくても周囲の先輩にかわいがられたり、集団の中心になれたりするようなタイプの方は、その時点で現場監督の素質アリと言えそうです。


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デスクワークも多い現場監督

工程管理、予算管理、安全管理、品質管理、環境管理…「5大管理」と言われる、現場監督が行う施工管理のミッションです。その仕事は、工事関係者との打ち合わせに始まり、工事の工程表や予算管理票の作成など、デスクワークもかなりの比重を占めています。

PCスキルは必須、メール、ワード、エクセル…できればできるほど仕事がはかどるでしょう。人によっては現場に行くよりもパソコンの前で過ごす時間の方が長いくらい。所属する会社が大きくなれば、現場の掛け持ちも当たり前だったりしますので、マルチタスクが当たり前。現場がメインの仕事だと思っていると肩透かしを食うかもしれません。

工程を考える計画力

工程管理とは、工事をどの順番で行い、どの業者を使って、どれくらいの日数をかけて作業を完了させるかということ。当然この計画がうまくいかなれば、工事は進まず最悪納期遅れ…なんていうことにもなってしまいます。そんなことが起きないように、しっかりとした工程計画を作成できる計画力が欠かせません。とはいえ、最初からそんなことができる人はいないはず、まずは先輩の仕事に学んで、コツを掴みましょう!

必要な予算を考える計算力

予算管理とは、上記で計画した工程に予算を割り当てること。適切な予算の運用を行うためにも、適切な予算配分を行う計算力が大事になります。数字が苦手…という方は、今からでも遅くないので自分の仕事を時給換算で考えるなど、仕事とお金を関係づけるクセをつけた方がいいかも!

やるべきことを、自分の言葉でしっかり伝えるコミュニケーション能力

先に述べたように、現場監督の仕事は、「自分が求める内容を人にやってもらう」ものです。様々な専門工事が順々に、時には並行して行われる現場にあって、管理監督者として、「完成後」を想定した立場から物事を論理的に説明する必要があります。要求すべき事柄を相手にしっかり伝わる内容で説明できるコミュニケーション能力は絶対に欠かせません。

また、現場監督が会話をする相手は現場で働く人々だけではありません。場合によっては、建築士や施主など、立場の異なる相手と面と向かって折衝を行う必要があります。その都度、適切な言葉で必要な内容を伝える。現場監督にはそうしたコミュニケーション能力が求められているのです。


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最後に

ここまで読んで「自分は現場監督に向いていない」と思った方、どうか心配しないでください!ここまで述べてきたことはあくまで一例にすぎませんし、実際の現場では一人ひとりの現場監督が自らの個性を活かして活躍しています。また、昨今の人手不足や働き方改革などの影響により、建設業界の門戸は大きく広がり、求められるタイプも様変わりしています。

「地図にも記憶にも残る仕事がしたい」「人々の安心・安全な生活に貢献したい」そんな気持ちをお持ちの方は、ぜひ現場監督の仕事に挑戦してほしいと思います。その瞬間あなたは、建設業界で働くために一番必要な「熱い気持ち」を持っているのですから。


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